不動産売却の即時買取とは?メリットや向いている方の特徴をご紹介

不動産売却の即時買取とは?メリットや向いている方の特徴をご紹介

不動産売却の目的は人によって異なるため、できるだけ早く手続きを終わらせたい事情を抱えている方もいます。
現金化を急いでいる方に適した物件の売却手法が、今回ご紹介する「即時買取」です。
不動産売却の即時買取とはなにか、そのメリットやデメリット、そして向いている方の特徴についても見ていきましょう。

不動産売却の即時買取とはなにか

不動産売却の即時買取とはなにか

不動産を手放す方法は、大きく「仲介売却」と「不動産買取」の2種類に分かれます。
即時買取は、不動産買取の手法の一種で、その名のとおりすぐに売却できる点が大きな特徴です。
まずは、この即時買取がどのような売却方法なのか、概要と特徴を3つのポイントからご紹介します。

すぐに不動産売却が完了することが即時買取の特徴

即時買取で注目すべき最大の特性は、不動産会社に依頼してからスピーディーに売却が完了することです。
この売却方法は、所有する物件を不動産会社に直接買い取ってもらい、提示された買取価格に納得できれば、即座に売買契約が成立します。
一方、一般から買主を探す「仲介売却」の場合は、買主が見つかるまでに時間を要することが多く、平均的な売却期間は3か月~6か月程度と長期化しがちです。
できるだけ早く手続きを終わらせたい事情をお持ちの方にとって、即時買取は理想的な選択肢と考えられます。

即時買取の売却までにかかる期間は最短で3日~1週間

即時買取を利用する際は、依頼する不動産会社によっても異なりますが、相談から買取までに要する期間は最短で3日~1週間ほどです。
仲介売却に比べて大幅な期間短縮が見込めるため、希望する売却期日が迫っている場合でも、その日までに売却できる可能性を高めやすいです。
即時買取を依頼するときも、売却する物件の査定は実施されますが、訪問査定の1回だけで終了する場合がほとんどです。
仲介売却のように、購入希望者による内覧に応じる必要がないため、売却にかかる手間を大幅に削減できることも大きな特徴と考えられます。

買取価格は相場よりも安くなる

詳細は後述しますが、即時買取を活用すると、買取価格が相場よりも低めに設定される点には注意が必要です。
前述のとおり、即時買取は不動産会社が物件を直接買い取る方法で、物件情報が市場に出回らないことから、売却価格はどうしても相場よりも低めになります。
もし、市場価格に近い金額での売却を目指しながら、指定した期日内に手続きを完了させたい場合は「買取保証」の利用を検討すると良いでしょう。
買取保証は、はじめに仲介売却による譲渡を目指し、指定の期日までに買主が見つからなかった場合に、不動産買取へと移行する方法です。
設定した期間内に一般から購入希望者が現れた場合、素早い売却よりも高い価格で物件を手放せる可能性が生まれます。
買取保証を利用する際は、不動産会社との申込手続きを経て契約を結ぶ流れが一般的で、契約内容を十分に確認してから進めることが大切です。

不動産売却で即時買取を選ぶメリット・デメリット

不動産売却で即時買取を選ぶメリット・デメリット

仲介売却と比べると、短い期間で物件の売却が可能になる点が即時買取の特筆すべき特徴であり、最大のメリットと考えられます。
そのほかにも、スピード売却ならではの利点はいくつかありますが、同時に注意すべきデメリットも存在します。
ここでは、即時買取を選んだ場合のメリットとデメリットについて整理していきます。

条件次第では即時買取に対応してもらえないことがデメリット

即時買取に対応する不動産会社は多数ありますが、それぞれ独自の基準を設けて、買取に応じるかどうかを判断しています。
大きな瑕疵(不具合)のある物件や、資産価値が低いと判断された場合は、スピード買取の対象外となり、取引を断られる可能性がある点に注意が必要です。
ただし、ある不動産会社で即時買取を断られたとしても、物件の売却をあきらめる必要はありません。
リフォームやリノベーションの技術が高く、売却手法に強みを持つ不動産会社であれば、ほかの業者で断られた物件でも買取に応じてくれる場合があります。

仲介手数料がかからないことは即時買取のメリット

仲介売却の契約が成立した際に発生する「仲介手数料」を支払わずに済むことは、スピード売却ならではの利点です。
仲介手数料とは、不動産会社へ支払う成功報酬のことで、その上限は「(売却価格×3%+6万円)+消費税」に定められています。
たとえば、売却価格が4,000万円の場合、概算で120万円以上の仲介手数料が必要になります。
しかし、即時買取は仲介売却とは違い、不動産会社が物件を直接買い取るため、仲介手数料を支払う必要がありません。

売却価格が相場よりも安いことはデメリット

前述のとおり、仲介売却と比べると、売却価格が相場よりも低くなるのは即時買取の大きなデメリットです。
物件を直接買い取った不動産会社は、その後リフォームやリノベーションを施して資産価値を高め、第三者に転売することを目指します。
リフォームやリノベーションには高額な費用がかかるうえ、物件を整備しても必ず買主が現れるとは限りません。
不動産会社はリスクを負って物件を買い取るため、売却価格は一般的に相場の50%~80%前後に抑えられるケースが多いです。

不動産売却で即時買取に向いている方の特徴

不動産売却で即時買取に向いている方の特徴

即時買取は、資金化のスピードを重視できる売却手段である一方、売却価格が相場よりも安くなるという欠点を伴う方法でもあります。
そのため、この方法に向いている方と向かない方が、明確に分かれる傾向にあります。
ここでは、即時買取に向いている方の特徴を3つのポイントに分けて解説しますので、ご自身の状況に合致しているか確認してみてください。

即時買取に向いている方①売却までのスピードを重視する方

この方法における最大の特徴とメリットとしてまず挙げられるのは、売却までのスピードの速さです。
そのため、高値での売却よりも、迅速な成約を優先する方には非常に適していると考えられます。
「相続税の支払い期日が迫っている」「不具合のある物件をすぐに処分したい」「維持費が高額になりがちな空き家を早く現金化したい」といった状況であれば、この売却方法が適しているでしょう。

即時買取に向いている方②転職による不動産売却をおこなう方

転職や転勤によって、できるだけ早く住まいを移さなければならなくなった方には、即時買取を活用するのがおすすめです。
住まなくなった物件をそのまま保有していると、固定資産税や修繕積立金などの維持費が継続的に発生し、無駄なコストを負担することになります。
また、転職・転勤先で新居を購入する際の資金を確保するためにも、短い期間での現金化が可能な即時買取は有効です。

即時買取に向いている方③離婚による不動産売却をおこなう方

離婚を機に物件の売却を検討している方には、即時買取の活用がおすすめです。
不動産も財産分与の対象となるため、離婚後にパートナーと連絡を取り合わずに物件を処分するには、この売却手段を選ぶことが適しているといえます。
さらに、即時買取であれば、チラシの配布などの宣伝活動をおこなわなくても良いため、近隣の方々に知られることなく離婚や売却の手続きを済ませやすい利点があります。

まとめ

不動産売却における即時買取とは、不動産会社に物件を直接買い取ってもらう取引手法です。
スピーディーな売却を実現できる点は魅力ですが、仲介売却と比べると買取価格が下がりやすいのはやはりデメリットです。
売却までのスピードを最優先する方や、転職・離婚などで迅速に物件を処分しなければならない方に向いています。
状況に合った売却手法を選ぶためには、信頼できる不動産会社に相談し、仲介売却と即時買取のメリット・デメリットを比較してみることをおすすめします。
自身の事情や希望に合わせて、最適な売却方法を選択しましょう。